暖冬といわれていましたが、やはり寒い冬がやってきました。
このシーズンは、酒蔵は酒造りの真っ最中。仕込みや出荷に大忙しです。
さて、そんな中「板状の酒粕」の販売が始まっています。
きれいな板状の「板粕」は、新酒が出回るこの季節ならではの品です。
板粕をタンクで保存し、夏になる頃には茶色い褐色の「ねり粕」となります。
醗酵が進んだ酒粕の最終形態ですね。北陸ではスーパーなどで販売しています。
何に使うかというと、主に奈良漬けを作るのに使います。
今のシーズン、「板粕」はどうやって食べたらよいのかと質問を受けることが多いです。
粕汁や甘酒にしても良いですが、板状の形を生かすなら、上記のレシピがオススメです。トーストに酒粕?と思うかもしれませんが、サクサクした食感のパンが、
柔らかい酒粕を包むことで、とても食べ易くなります。天ぷらも同様の理由で、サクサクの衣の中に柔らかい酒粕、というのが美味しさのポイントになるかと思います。
また、油や乳製品とも相性がよいので、そうしたものと組み合わせるとよいです。
シチューの隠し味に使えば、乳味がアップしてコクがでます。
身体の中から温まりますので、ぜひお試しになってみてください。